| 島根の弁護士 Information | ||
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| ●コミックス10巻について 今巻は、今まで描かれなかった礼子や茜の日常の描写や、 20数年前の水穂の父と母の出会いのエピソードなどを交えて、 言わばこの物語の足場を、改めて固めた話を多く載せました。 その中で縦軸となる母・秀子との話も徐々に進展させ、おそらく次巻で(遅ればせながら) ある程度の決着をつけることになるでしょう。今巻のラストはその布石としました。 この巻を描いている最中には、いろいろなことがありました。 スペシャルドラマ化もあり、地元・島根での講演会もあり、 とにかく忙しく、また大変貴重な体験もさせていただき、改めてこの作品とはどういうものか、 さまざまな人に触れながら、有意義に多くのことを学ばせていただいた時でもありました。 ●コミックス9巻について 今回も読みきり形式の作品群です。 新妻や婚約者、OLなど、若い女性キャラがそれぞれの話に登場するので、 描き分けがちょっと難しかったけど、描いていて楽しかったですね。 63話「談合」の回などは、ページ数をとってもっと内容を掘り下げたかったと思ってます。 毎回26ページという制約は、小さな事件ならうまくまとめられるのですが、 大きな事件ともなると消化不良になってしまう怖れがある。 とは言え、作品全体がこじんまりしてしまわないよう、そういう大きな事件にもチャレンジしないと。 66〜67話は、前科をもつ恋人の話ですが、水穂の力不足を露呈してしまうエピソードになります。 読んでいてがっっかりされる読者の方もおられるかと思いますが、これも主人公に課せられた課題のひとつ。 ひとつひとつ人の痛みを感じ、成長していく姿を描いて行きたいと思ってます。 なおこの巻が、原作者の先生と仕事する最終巻。 原作者が降板された次巻からは、単独の「島根の弁護士」となります。乞うご期待! ●コミックス8巻について 55話「延命」は、私の父が三年前に他界した現実を思い出しながら、描いてみました。 かなり重いテーマなのですが、誰でもが一度は経験する可能性のあるエピソード。 読みきりのため、完全に描き切ることは難しかったのですが、読者の皆さんがこういうテーマを考えるきっかけには なったかと自負しています。 個人的には軽いタッチで描けた57話「虞犯(ぐはん)」や、巻末のタイムスリップの話が好きです。 今巻は、母・秀子との関係に一定の決着を見る話が収録されています。 むろん、過去に何があったか、明かされるのはこれからのことですが、 弁護士・水穂にとっての今後の課題が、見え始めたと思っていただければ、幸いです。 ●コミックス7巻について この巻はわりあいバラエティに富んだ作品がそろったと思います。 とりわけ、外国人オーバースティ問題や学校給食費未納問題、認知症、DVなど 現代性に着眼したことは、弁護士マンガとしてまっとうできたという感もあります。 その反面、52話「里山」の回など、わかりにくい”入会権(いりあいけん)”を、 どう漫画化すたらいいか、だいぶ苦労してしまいました。 毎回読みきりスタイルの、面白さと難しさ、味わいながら描きました。 ●コミックス6巻について 第39話 秋田弁護士の出張 第40話 罪はいつ消えるのか 第41話 境界 第42話 優しい日本人 第43話 誰が彼を殺したのか 第44話 斜め前 第45話 正しいこと 第46話 裁判官 第39話は、水穂のボスである秋田所長の、ちょっとしたエピソード。 「BJ」増刊号に掲載されたもので、ちょっとした異色作になってます。 あえてこれを巻頭にしたのは、ややおカタい当作品のイメージを払拭するためと、次の第40話の事務員・玉枝の話とで、 レギュラーキャラのエピソードを続けて読んでほしかったからです。 今回は、水穂自身のタテ軸の物語はありません。が、その代わりそれぞれのストーリーが キャラクターとうまくからみあえたのではないかと、自負してます。 個人的には、39・42話が好きかな。ちなみに今回、雑誌掲載の時のものから最も修正を加えたのは、44話です。 |
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