 (曲り屋のトイレにあった面) |
民間伝承は日本各地にいろいろあるが、ここ遠野の話は、 どれもユニークさがあって、暗く陰うつな感じがしない。 それは、長く雪に閉ざされた中でも、比較的実り豊かな山々に囲まれ、 自然に恵まれた環境にあったせいかも知れない。
はるか昔、このへん一帯は湖の底であったらしい。 アイヌ語の”トウヌップ(湖の底)”という言葉から、遠野の地名が生まれたという。 とすれば、遠野の逸話は、 農耕の生活文化にアイヌのアニミズムが影響し、あんな想像豊かな伝承が形作られたとは考えられないだろうか。
いずれにしろ、ここに来ると、シンシンとした雪深い夜、 ゆっくりおばあさんの語るオシラ様やカッパの話に聞き入っていたい、そんな気になってくる。 |
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