
修復前の 古園石仏(大日如来像))の首

修理保存され首がもとの位置にもどった古園石仏(左)。これらは1995年、石仏として初の国宝に指定された
臼杵路のなにげない鳥居
〜臼 杵〜
大分県の山の中をえんえんバスで走り、ようやく臼杵の磨崖仏群にたどりつく。
磨崖仏といっても道ばたのお地蔵様をちょっと大きくした程度のもの。
私たちが行った頃は、まだ修復前だったので、大日如来の頭が地面にゴロッと置かれていた。
1994年に全面修復が行われ、大日如来の姿がもとに戻ったけど、以前のままのが私は好きだ。
ところでこの石仏、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られたこと以外、
いったい誰がなんのために作ったのか、はっきりしないそうな。
よく見ると、如来さまのくちびるの紅が、妙に色っぽかった。
(旅行者:ひろろん)

国宝・宇佐神宮
〜宇 佐〜
宇佐神宮もまた、謎の神社だ。
この神宮は全国4万社余りの八幡宮の総本宮という、由緒正しき神社なのだが、
そこに祀ってある神がちょっとおかしい。
主神は、応神天皇・神宮皇后・そして比売大神(ひめおおかみ)の3柱。
このうち社の中央に祀られてるのは、
天皇や皇后を両脇に従えて、比売大神(ひめおおかみ)となっている。
この比売大神、いったい誰だろう?実は何者かわかってない、正体不明の神なのだ。
ただし、この神がただ者でない事は、次の歴史的エピソードでわかる。
8世紀後半、称徳天皇(女帝)にとりいった僧・道鏡が、次期天皇になるかもしれない事態に陥った。
そのとき果して道鏡を天皇にしていいのか、そのご神託を、
なんと宇佐神宮にいって、お伺いをたてたのだった。
なぜ、そんな天皇家存続の一大事に、皇祖神アマテラスを祀る伊勢神宮でなく、宇佐神宮まで行ったのか?
それは、宇佐神宮の神が、
天皇家存続の危機に際して意見ができる、天皇家に深く関わる神だとしか、考えられない。
ではこの、宇佐神宮の主神・比売大神とは、果して何者だろうか?
小説家・伊沢元彦氏は、古代中国語で「比売大神」をなんて読むのか、ようやく調べ上げた。
中国の言語学者は、マイクの前で確かに、そして確実にこう発音した。
「フィミカ」‥‥‥。
フィミカ=卑弥呼
宇佐神宮に祀られてる神・比売大神が、もし本当に卑弥呼だとしたら、
天皇家と邪馬台国の関係、そして邪馬台国そのものの場所が
宇佐周辺のどこかに特定される日も、近い将来、訪れるにちがいない。
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