レックスの車庫
 
スバルレックス550
 昭和52年式,最後のRR(リヤエンジン・リヤドライブ)レックスです。エンジンは550cc2気筒で,後輩の家に行くと,後輩のお母さんから「耕耘機かと思った」,また後輩から「バイクで来たの?」と言われたことがあります。ボンネットがあまりにも傷んでいたので,補修をしたのを機に,エンジンフードを除き全塗装(缶スプレー)しました。現在通勤に使用中。
 スバルR-2の後継車として誕生したレックスは,その通りR-2から引き継いだ「水冷360cc,RR方式」のメカニズムを持ち,GSSスポーツモデルのほか4ドアセダンなどもありました。やがて軽自動車が「360cc→550cc」の新規格に移行する頃,マイナーチェンジで「レックス5」(排気量約500cc,車体も僅かに大型化)となり,550cc化されたとき「レックス550」(さらに車体大型化)となりました。現在の新規格の軽とではやはり小さい車ですが,これでも360ccに比べるとサイズアップしています。
 手前味噌という言葉がありますが,自分としては,かっこいい車だと思っています(^^;)。ある車屋さんで,「そんな車捨てちゃえば?価値も無いのに」と言われたことがあります。どうやらその人の価値観では,「旧型軽自動車は360ccまで,それ以降はカス」ということみたいです。個人の価値観の違いですから仕方ありません。でも,550の軽自動車でも名車(迷車)はありますよ(アミー55とか)。
 
 
 
出逢い
 私は学生時代,「DJ研究会」というサークルに所属していました(今はもう無くなってしまったそうです。涙)。この車の前の持ち主は,そのサークルの先輩でした。先輩はハーレーダビッドソンに乗っていて,ハーレーに憧れていた当時の私はよく話を聞かせてもらっていました。その先輩が,ブルーバードから乗り換えたのがこの車でした。写真は,先輩から譲ってもらったときの状態です。これで町中を乗り回していた先輩の勇気に敬服します。ボンネットには,叩くと「ピヨピヨピヨ」と鳴く鳥のマスコットが付いていて,NASCARよろしくドアにはステッカーが貼られ,レーシングストライプを入れられたその姿は,アメリカと無縁にも関わらずなんとアメリカンなことでしょう。
 先輩が書き残した落書き。リアエンジンなのでポルシェと書いたんでしょう。カタカナで書かれているところがミソです。このセンスに敬意を表し,この部分は現在もこのままです(おかげで現在,職場では「ポルシエ」の愛称で親しまれています)。オーバーフェンダーが張られ,12インチのアルミホイールを履いています。驚くべきは,バイク用マフラーになっていることです。理由は「音がいいから」ということでした。
 
 
 しばらく乗っていたのに,長期休暇が明けて帰ってきたら,先輩はポーターバンに乗っていました。「レックスはどうしたんですか?」と聞いたら,「いよいよダメになった。潰したくないんだけどねえ。誰も引き取ってくれない。今は大学の駐車場に置きっぱなし。このままじゃ処分されてしまう。欲しけりゃやるよ。」とのお言葉。しかし,新たに駐車場を借りるわけにもいかず,家にはカペラの他に,新たにマイティボーイが加わっており,親父も「あかん」と一言。このままでは潰されてしまう。しかし・・・。こうして私はあきらめることにしました。
 
ところが,ある日買い物に行こうとして,ダットラを出すと,クラッチを踏んだとたん,「ザクッ」といういやな感触。このまま乗るのは危険と判断し,即実家に回送しました(←危険と判断したなら乗るな)。修理にはしばらくかかるということ。仕方ないので,そのまま電車で戻ってきました。ところがこの一件で,アパートの駐車場が空くことに・・・翌々日には,親父に断らず勝手に交渉して,引き取ってしまいました。
 引き取ってからいろいろやってみましたが,エンジンを回すと,冷却水がオイルパンに落ちてしまい,そのためエンジンオイルはコーヒー牛乳の色になってしまいました。このままでは走れません。結局原因が分からず,一番早い解決法は「エンジン換装」ということで,親父に相談。親父は最初あきれていましたが,実車を目にし,気が付いたらすっかりハマっていました。やがて,アパートでは限界と判断し,実家に持っていくことにしました。セルフローダーを借り,帰りは修理の終わっていたダットラを載せてアパートへ帰りました。
 
 
 
復活の道
 実家に運んで,親父と二人でエンジンを換装しているところです。山奥の解体屋から,ぶっ潰された(涙)同型車のエンジンを購入し,真夏の炎天下2週間をかけて換装しました。果たして動くのか全く不明,1万5,000円のギャンブルでした。このエンジンは大当たりで,ややオイルがあがり気味ですが,現在は快調に走ります。このエンジン提供解体車からはその後様々な部品を剥ぎ取りました(ちゃんと買ったんですよ)。
 
 
 
 
変身
 走るようになったら,次に外装の補修。ドアの裾が腐って穴が開いていたので,錆を落とし,腐った部分を切り取った後,切り開いた缶コーヒーの空き缶をリベット留めしました。現在では,空き缶であることは判りません。その後,ボンネットも修理され,缶スプレーによる全塗装で現在の姿になります。
 
 
 
トラブル
 5月16日,職場に乗っていきました。仕事が終わった頃,外は雨でした。さっさと帰るつもりで,エンジンをかけようとすると,セルスタータが回りません。クラクションはしっかり鳴るのでバッテリーは上がっていません。外は雨,車はポンコツ,バッテリーはびんびんと,某有名歌手の名曲を思い出すようなシチュエーションですが,そんな悠長なことを抜かしている場合ではありません。仕方なく押し掛けする事に。職場の駐車場で軽自動車を一人押す姿はイヤでも目立ち,後から出てきた職場の方が加勢してくれました。おかげで,どうにかエンジンは掛かり,帰宅できました(加勢してくれた皆さん,ありがとうございました)。
 さて,帰り着きエンジンを切った後,再びスタータを回そうとすると,やっぱり回りません。どうやらセルモーターの故障のようです。これから修理しなくては(つづく)。
 
 
つづき(^_^;)
 実は翌日動かしたら,エンジンがかかったんです。「やったー」なんて喜んでたら,雨の日に乗っていって,また故障しました。職場の上司まで巻き込んで押してもらうこと4回,大迷惑をかけ大恥をかいてしまいました。どうやらセルモーターの電装が,湿気に弱くなってるようです。やはり分解は必至(涙)。
 
 
 といいながら,そのまま車検が切れてしまいました(涙)。現在は車庫で体力を温存中です。
 
 
 
ガレージを出る